カムロ(@kamurodayo)です。
今回は、恋人と良好な関係を長続きさせるコツについて、当サイトなりの切り口で心理や脳の観点から見ていきます。
一般的に言われているようなことは、科学的に調べてみると間違っていたりするので、科学的に正しい「恋人と長続きする秘訣」を紹介できればと思います。
恋は類似点で始まり、相違点で深まる
「恋は類似点で始まり、相違点で深まる」という言葉があります。
厳密に言うと、これは態度や行動の類似点で恋が始まり、性格や欲求の相違点で恋が深まるということが本質としてあります。
恋愛初期の段階では、お互いに表面的な部分しか見えません。
表面を見て、自分と似ている、共通点があることによって、安心感を覚えたり共感が増えたりし、恋愛関係に発展していきます。
類似点は好意を生み出すという心理現象があります。
まさに、類似点によって、好きになっていくというわけです。
そのため、恋は外面的な類似点で始まるのです。
対して、関係が長期的になってくると、お互いの内面が見えるようになります。
恋愛初期の「この人は敵か味方か」「私をドキドキさせてくれるか」という部分よりも、パートナーとして良い関係を継続できるかという視点に自然と移っていきます。
そこで、性格や欲求などの内面が相違している、且つそれを尊重して、お互いにプラスになる「相補的な関係」であるとパートナーとして優れていると判断されるわけです。
相補的なほうが生物として生き残る
例えば、お互いが楽観的で、リスクを取って行動を起こすタイプである場合、二人ともリスクを最大限まで取ったせいで命を落とす場合があるとします。
対して、一方が楽観的、もう一方は悲観的で、リスクヘッジができた場合、二人とも命を落とすというリスクを減らせます。あるいは、一方が生き残ることができます。
進化の観点から見ても、相補的な関係であることがリスクヘッジに繋がり、二人ないし家族の危険を減らし、種の存続をしやすいというわけです。
恋愛の相補性理論
アメリカの社会学者であるウィンチ氏が提唱した「恋愛の相補性理論」というものがあり、
人は「自分には持っていない魅力がある人」をパートナーとして魅力的だと感じます。
これはお互いの特性を生かして、支えあう関係から親密になるという考え方です。
遺伝子レベルで相補関係を求める
自分に持っていない魅力を持っている人と子供を作れば、自分の子供が、自分にはなくパートナーが持っている魅力的な部分を引き継ぐ可能性がある。
すると、自分の子供の生存確率の向上や子孫繁栄に寄与する。
自分だけでなく、自分の子供にも魅力の補完がなされるため、遺伝子的にも内面的な相違点があるパートナーを子作りの相手として選ぶというわけです。

長期的な関係を維持したいのであれば、お互いの内面の相違点を尊重して、相補的な関係になることがうまくいくカップルの秘訣というわけだ。
お互いがちょっと多く与えられていると感じる関係
自分が損をしているか得をしているか。
要は、与えるほうが多いと感じるか、与えられるほうが多いと感じるかカップルにアンケートを取った調査があります。
調査の結果、うまくいくカップルは、やや得をしているとお互いが感じていたカップルでした。
通常だと、たくさん与えたほうがいいのではないかと思いがちです。
もしくは、好きであるあまりたくさん与えたくなる場合もあります。
しかし、与えすぎはむしろ逆効果になってしまいます。
理由は「返報性の原理」によって説明されます。
与えすぎると重くなる
返報性の原理とは、何かをしてもらったら(与えられたら)、お返しをしなければいけないという心理が働く性質です。
「これくらいしてもらったから、私もこれくらいお返しをしてあげよう」という権利的な心理ではなく、
「これくらいしてもらったから、私もこれくらいお返しをしなきゃ」という義務感を伴う心理が働くのが返報性の原理の落とし穴です。
つまり、与えすぎると、相手は知らず知らずのうちに「お返しをしなきゃ」という心理的な負担が積もっていきます。
すると、与えられた分だけ返せるほどものが自分にはない、私じゃ釣り合わないと感じてしまい、破局してしまうというわけです。
逆に与えなすぎは、相手は「私ばっかり…」となってしまうので、よろしくないのは言わずもがな。

関係が続くカップルの秘訣は、お互いがやや与えられていると感じるくらいのギブ&テイクが結果的に成り立っている関係が理想というわけだ。
外見を褒める
女性を落とす前に外見褒めは基本的にNG。
しかし、長期的な関係の場合、外見褒めはプラスに働くことがわかっています。
ある実験では、外見を褒めた場合、
付き合いたてカップルは関係が悪くなり、
付き合って長いカップルは逆に関係が良くなったということがわかりました。
ちなみに実験では、付き合いが長いカップルは16か月以上、短いカップルというのはそれ以下という定義でした。
長いカップルが外見褒めをした場合、関係が良くなった理由としては、付き合いが長いから内面や性格はわかっている。わかったうえで外見を褒めてくれてるんだねと評価され、好感度が上がったというわけです。
逆に短いカップルの場合は、お互いの性格をまだわかってないと思ってしまうので、外見を褒めると、表面だけしか見ていないのねと評価されてしまい、好感度が下がったというわけです。
しかし、多くの男性は、初期のころに外見ばかり褒め、長期的な関係になると外見を褒めることがなくなってしまいます。
恋愛に発展させ、長期的に良好な関係を築くためには、逆にしなければなりません。
初期のころは、内面を見てあげて褒める、長期的な関係になったら外見を褒めてあげる。
そうすると、付き合いが長くなってもちゃんと女として見てくれているんだと女性は嬉しくなり、キレイでいるという女性の根本的な欲求やモチベーションを維持することができます。

長く一緒にいるからこそ、外見を褒めてあげよう。
言語コミュニケーション
ある調査では、カップルに対して、パートナーのことをどれだけ知っているかを調べたものがあります。
すると、
長期的なカップルよりも短期的なカップルのほうがパートナーのことを良く知っている
という奇妙な結果が出ました。
なぜ、そのような結果になったかというと、長期的に一緒にいるほど相手をわかっているつもりになってしまうことが起因していました。
つまり、わかっているつもりになっているので相手のことをあまり注意深く観察するということがなくなっていたのです。
逆に、付き合って短いカップルは、お互いのことを知らない部分があるという自覚があるため、相手のことをよく観察しており、実際に相手のことを知ることができていたというわけです。
このように、長期的な関係になると、わかったつもりになってしまい、相手と話し合うことや確かめ合うことが減ってしまい、実際に相手の知らない部分が増えすれ違ってしまうことがあります。
そのため、お互いにしっかりコミュニケーションを取りましょう。
という話は、そこらへんの恋愛コラムなどにたくさん書いてある月並みなことですね。
当サイトでは、安い恋愛コラムには載っていないような、且つ重要であり本質的な部分を発信していくことを目標としています。
『カムロの恋愛心理学』らしく、心理的な効果にのっとった言語コミュニケーションの必要性についてみていきたいと思います。
マム効果
誤解されやすい人や怖いと思われる人、話しかけづらいと思われる人などは、マム(MUM)効果が働いて、悪い印象を持たれてしまいます。
マム(MUM)とは、「沈黙」ということを示します。
人は、自分が知らないことに関しては、悪いイメージを持つようにできています。
知らない人のことを、悪い人かもと思ったり、警戒したりするのも、マム(MUM)効果が働いているためです。
つまり、誤解されやすい人などは圧倒的な情報量不足が原因である可能性が高いわけです。
口数が少なかったり、自分のことをあまり話さなかったりすると、相手は勝手に悪い方向にイメージしてしまうため、誤解されやすくなってしまいます。
仲良くなってみて、よく喋るようになると、「意外とそういう人(いいイメージ)なんだね」といわれることも、よくあります。
つまり、自分のことはちゃんと言わなければ、わかってもらえないだけではなく、情報が少なくなればなるほど悪い方向に誤解されてしまいます。
お前裏切ってるんじゃないか、浮気してるんじゃないか?など、疑われてしまいがちな人も、同様にマム効果が働いてしまっている可能性が考えられます。
たとえば、男友達と彼女が二人で会っているらしい。でも二人からは何も言ってこない。
そうすると情報不足だから、浮気しているんじゃないかとか、自分の中で勝手に情報を悪いほうに補ってしまう。
でも、実際は自分の誕生パーティの計画をこっそりしてくれていた、と知ったら、なんだそうだったのか、となる。
これも、よくあるマム効果による現象です。
つまり、言わなければ伝わらないというように、こまめなコミュニケーションは大事で、特に、誤解されたくない相手や心配をさせたくない相手には、情報不足に陥らないようにする必要があります。

言わなきゃわからないというわけだ。
ドーパミン系からオキシトシン系へ
次に脳科学的な観点から見ていきたいと思います。
そもそも、脳科学的に恋愛とは何なのかというと、一つは単なる神経伝達物質の分泌です。
フェネチルアミン(フェニエチルアミン)
フェネチルアミン(フェニエチルアミン)という脳内ホルモンがあります。
これは、恋愛物質とも呼ばれ、恋愛初期の燃えるような感覚を生み出すホルモンです。
好き好き!となって、周りが見えなくなるような状態は、このフェネチルアミンによって脳内が麻薬にやられているような状態です。
しかし、このフェネチルアミンは一つの恋愛につき2~3年で分泌が止まるということがわかっています。
3年目の浮気が起きやすいというのも、この物質から説明がつきますね。
つまり、恋愛初期の燃えるような感情はフェネチルアミンによって作り出されているものであり、いずれそれは消えてしまうというわけです。
また、2.3年一緒にいても子供ができないと、相手に生殖機能がないと脳は判断するため、浮気しやすくなったり別れやすくなったりするという性質もあります。
ドーパミン
もう一つ、恋愛を作り出すホルモンとして知られているのがドーパミンです。
ドーパミンは「快感ホルモン」とも呼ばれ、興奮系の幸福感を生み出しています。
女の子を頑張って口説いて、セックスをできた時は、ドーパミンがドバドバ出ます。
いわゆる、恋愛初期のドキドキや、一緒にいて触れ合って幸せというのはドーパミンによって引き出されるものです。
しかし、ドーパミン分泌は良くも悪くも慣れが来てしまいます。
初めてのエッチを10とすると、5回目のエッチは5くらい。というようにドーパミン分泌は減ってしまいます。
これによって、長期的な関係になっていくと、ドキドキや恋愛初期のような楽しさは減ってしまうわけです。
オキシトシン
では、長期的に良好な関係を維持するためにはどうすればいいのか?
結論は、オキシトシンが分泌されるような関係です。
オキシトシンとは、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも言われ、ストレスを消してくれたり多幸感を引き出してくれたりします。
癒しのホルモンとなっております。
オキシトシンは、スキンシップなどで分泌されます。
興奮するような激しいものではなく、リラックスしたスキンシップとしてのハグやキスでも分泌されます。
このホルモンが分泌されることによって、お互いにとっての癒しとなり、恋愛感情だけではなく、信頼関係のあるパートナーとして結びつきが強くなるというわけです。
ちなみに、フェネチルアミンもドーパミンもオキシトシンも、セックスをすると分泌されます。

結論、セックスしようというわけだ。
代替不可能
長く続く秘訣は、代替不可能性。
他の人では替えが効かない。この人しかいない。という存在になれれば長く続く
という結論に帰結します。
これに関しては、抽象的個人的なものになってしまいますが、結局、この人じゃないとだめだと思われるような素質を持っているか、そういう関係を築けているかということになります。
ウェイン州立大学で行われた、彼氏と別れたばかりの女性を181人集めた、ある調査があります。
調査では、彼氏への想いを振り切るのにどれくらい時間がかかったか
・2週間以内
・1~6ヶ月以内
・半年~2年以内
・2年以上
かかったグループに分け、どのような要素があると振り切るまでに時間がかかるのかを調べました。
結果、忘れるのに時間がかかった女性には共通点がありました。
それは、元カレにユーモアのセンスがあったということでした。
イケメンや金や親切さなどではなく、ユーモアが忘れられない男性の特徴だったのです。
恋愛でのユーモアとは
ちなみに、恋愛におけるユーモアとは、自虐的な面白さや人をいじるような面白さ、人を笑わせるユーモアではなく
二人で笑い合えるようなようなユーモア
を指します。
例えば、つらいことや問題があっても面白く変換できる、二人で何かをしたことに対して笑いあうなど。
なぜ、ユーモアがあるとモテるかというと、関係をうまく継続できるし問題も解決できるからです。
ユーモアと頭の良さは直結しており、頭の回転の速さや、機転をきかせる能力が必要になります。
二人で同じことをして同じように笑い合える。
イケメンや優しい、お金がある人などはわかりやすくそこらへんに歩いているけど、自分と二人で同じ体験を共有して笑いあえる関係かどうかというのは表面だけじゃわからない。
希少なリソースというわけです。
それを失ってから気づく。
だから忘れられない存在になるというわけです。
二人の中でのユーモアのように、表面的な自分の強みではなく、相手にとって自分しかいないと思われるようなオリジナリティがあると、替えが効かない存在になり、長期的に関係を継続することができます。
逆に、イケメンやお金は、代替可能です。
お金に惹かれて付き合ったら、他のもっとお金持ちが現れたらそっちに乗り換えられてしまいます。

月並みだが、特別な存在になりましょうという話だ。
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