カムロ(@kamurodayo)です。
デートに誘う、声をかける、告白する、etc…
恋愛では行動が非常に重要です。
行動できるか否かで成否が決まると言っても過言ではありません。
しかし、多くの人は行動すべきとわかっていても切り出せないことがある。
その行動を止めてしまう一つの要因が「恥ずかしい」という感情です。
恥ずかしいという感情がなければ、がんがんアタックすることができますよね。
というわけで今回はそんな「恥ずかしい」という感情を打ち消す方法がわかった研究があるので紹介します。
一時的な恥ずかしいという感情に限らず、性格的な「恥ずかしがり屋」や「シャイ」「引っ込み思案」の改善にもつながる内容になっています。
とても簡単な介入で恥ずかしいという感情を打ち消すことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
恥は越えなければ損をする
これはカーネギーメロン大学の実験で、研究の動機は、
恥の感情には、他人のアドバイスが必要な状況でも、実際の行動に移すのをさまたげしまう効果がある。
たとえば、積み重なったローンの支払い、まさかの妊娠といった状況でだ。
多くのケースでは、他人に助けを求めなければならないような場面では、私たちは恥の恐怖を乗り越えなければならない。
とのこと。
要は、つまらない恥の感情のせいで大きな損をしちゃうよね。恥の恐怖は乗り越えなければならないよね。と。
特に、シャイな人たちは自分自身に意識を向け過ぎる傾向があり、そのせいでネガテイブな感情が増大してしまいがちということがわかっています。
自意識過剰は損をしてしまうのです。
恥ずかしいという感情を打ち消す方法
恥ずかしいという感情を乗り越えることができると証明した研究では、それぞれ180人,107人、220人の学生を対象に3つの実験を行っています。
まずは全員の引っ込み思案レベルや自意識過剰レベルを計測したうえで、いくつか恥ずかしい状況に追い込みました。
具体的には、
・ヨガクラスの最中にオナラをしてしまったシーンを想像する
・好きな人の目の前でオナラをしてしまったシーンを想像する
・研究者に過去の性体験をくわしく聞かれる
という感じです。
実際、自意識過剰レベルが高い参加者ほどストレスが多かった。
つまり、恥ずかしいという感情が大きかったというわけです。
実験の肝はこの後の介入です。
被験者が「あること」をしたら、恥ずかしい感情が激減しました。
それは、
自分の恥ずかしい状況を客観的に見る
ということです。
要は、当事者として恥ずかしい状況の真ん中にいるのではなく、その恥ずかしい状況を外側から見ている自分の立場で考える。
そうすることで、恥ずかしい状況も「そんな大したことじゃない」と傍観できるというわけです。
客観視×長期的視点で恥は激減する
さらに、単に客観の視点に立つだけではなく、自分に長期的な視点からアドバイスを送ってみると、恥を打ち消す効果が激しくアップすることもわかっています。
ある程度LINEもしていて、脈ありかどうかはわからないが、どうやら嫌われている感じはない。
そんな状況の時に、なかなか「恥ずかしくてデートに誘う勇気が出ない」ことはあるかと思います。
自分がデートに誘う立場だと確かに緊張するし、断られるのが怖くなかなか誘えないかもしれません。
しかし、友人が同じ状況だったら、「誘えよ」と言うはずです。
客観的に見たら、どう考えても誘ったほうがいい。
このように客観視をすることによって、正当な行動を自分に促すことができます。
コツとしては、もし友人が自分の状況だったらどうアドバイスをするかを考えるといいです。
で、長期的視点。
・ここで誘う恐怖は一瞬、でも誘わなかったらずっと後悔するかも。
・もし、その子は現時点で自分に好意を寄せていたら。今誘わなかったせいで、他の男に取られたら。
・あるいは、今誘って断られたとしても、1年後3年後、そんなことでクヨクヨしているか?覚えてすらいないだろう。
というように考える。
ポイントとしては、この例で言えば本心は「誘いたい」。
であれば、例のように「誘わない」という行動の損失を考える。
人は、利益獲得よりも損失回避の方向に脳が強く働きます。
つまり、誘わないことの損失を考えることによって、脳はそれを避けたがるので、「誘わないことによる損失」を回避するために、「誘う」という行動を促すようになります。
また、自分に「最悪の状況」を想定したアドバイスを送ることで「心理対比」が効くようになり、さらにいまの状況を俯瞰で見られるようになることもわかっています。
メタ認知で性格まで変える
客観的に見ることは、メタ認知ができるということです。
メタ認知ができるとは、メタ(高い次元)での認知ができる。
客観的に自分を見ることができる能力がメタ認知能力です。
イメージ的には、幽体離脱して自分を上から俯瞰して見ている感じ。
このメタ認知能力が高いと、例えば、ナンパでの声がけ、気になる子をデートに誘う、恋人との長期的な関係の維持などでもうまくいきやすくなります。
なぜかというと、冷静に自分を含めた全体を把握し、客観的に考え、分析ができるからです。
そのため、恋愛に限らず、人間関係全般や仕事もうまく進めることができます。
対して、メタ認知能力が低いと、狭い視野で主観でしか考えられなくなる。
客観的に出来事を捉え正しく分析することができない。
恋愛でも人間関係でも、仕事でも同じような失敗を繰り返したり、空気が読めない人、学習能力が低い人になったりしてしまいます。
自分を客観的に俯瞰して見ることは、一時的な恥ずかしい感情を打ち消すことにも役立ちますが、普段からメタ認知的に自分を見ることができるようになると、性格的な恥ずかしがり屋やシャイ、引っ込み思案も解消できることになります。
そして、自分が望む行動や正しい分析ができるようになります。
まとめ:メタ認知は土台のスキル
今回紹介した研究は、
客観的に考えることで恥ずかしいという感情を乗り越えることができる
というものでした。
しかし、客観的に考える(メタ認知ができる)ことは、それだけではなく、自分を行動させる、正しい判断をさせる、次につながる反省や分析をできる、など多方面で効いてくる能力だということです。
つまり、あらゆる行動や思考の土台の能力である。
もし今、自分は行動力がない、結果を出せない、どう動けばいいのかわからない、と悩んでいるのであれば、長期的視点で客観視することで解決が見えてきたり、自分を変えられるかもしれません。
ぜひ、試してみてください。
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