【恋愛心理】吊り橋効果は使い方が重要!正しいテクニックを伝授

恋愛心理学
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カムロ(@kamurodayo)です。

「恋の吊り橋効果」

恋愛系のテクニックとしては、かなり有名ですよね。

でも実は、この吊り橋効果は使い方を間違うと、むしろ逆効果になってしまう非常に危険なものでもあります。

というわけで今回は

  • 正しく使えれば超効果的
  • 間違って使えば逆効果

そんな「恋の吊り橋効果」の正しい使い方を紹介していきます。

恋愛心理テクニック「恋の吊り橋効果」とは?

そもそも恋の吊り橋効果とは何かというと、

吊り橋の上を歩いている時の恐怖や不安などのドキドキが、一緒に歩いている異性への恋のドキドキだと勘違いしてしまい、実際に恋愛感情を抱いてしまうというものですね。

「なので、デートではドキドキする状況に連れていきましょう」と、よく言われているものです。

「恋の吊り橋効果」が起こる理由:脳の誤帰属

そもそも、恋の吊り橋効果は脳の誤帰属という現象によるもの。

要は、『ドキドキしている』という事実は、吊り橋の恐怖や不安が本当の原因であるにもかかわらず、『ドキドキしている』ことの理由は

隣にいる異性のことが好きだからだ

脳が誤って”ドキドキ”の理由を帰属させることによって起こっているわけです。

なので例えば、自分が寝不足でそれによって仕事のミスも増えてイライラしている時に、近くにいる同僚にも苛立ちをおぼえる。

で、その同僚が目に入るたびに今後もイラっとしたり、嫌な気分になったりする。

実際、イライラやミスの原因は自分の寝不足でしかなく同僚は何も悪くないのに、同僚に対して嫌悪感を抱くようになる。

これもまさに、イライラという結果が同僚という誤った原因に帰属してしまった例です。

こんな感じで、脳は結構結果と原因を間違って結び付けがちで、こういった誤帰属は日常の中でもよく起こる現象です。

脳の誤帰属を利用して恋愛感情は作れる?

で、実際にこの誤帰属を意図的に使って人への好意をコントロールしてしまえた実験があります。

ヴァリンスという人たちが行った実験で、

実験では、被験者の男性に「プレイボーイ誌」に掲載された10枚の女性のセミヌード写真を見せ、その間、彼らの「心拍」がスピーカーを通じてフィードバックされました。

しかし、このスピーカーから出る心拍の音は偽物で、10枚の内5枚で心拍が上がる音をあらかじめ録音されたものというのがこの実験の種。

で、心拍が上がる音が出るタイミングは、被験者ごとにランダムで割り振られました。

結果として、被験者に写真の女性を評価してもらったところ、心拍が上がった音を聞かされながら(自分がドキドキしていると勘違いしているときに見ていた)写真の女性を高く評価しました。

一方で心拍が下がった音を聞かされながら(自分はドキドキしていないと勘違いしているときに見ていた)写真の女性を低く評価したんです。

このように、この実験では「好きだからドキドキする」ではなく、「ドキドキするから好き」という現象直接的に観察されたわけです。

こんな感じで、脳って思っている以上にいい加減だったりします。

しかも、本人はそんなことに気が付かずに自分の意思で選んだと思っている。

実際に現実での恋愛でも、こういった現象は本人たちが気づかないうちに結構起こっていたりして、それが恋愛感情に繋がって好きになってしまうということも起こっています。

みなさんも振り返ってみると、あれがそうだったかもという経験があるんじゃないでしょうか?

つまり、極論ですがこんな感じで相手にドキドキしていると勘違いさせることでもできれば、

相手の脳は

てことは、恋に落ちたんじゃね?

と勘違いしてくれる。

相手に気づかれることなく暗示をかけられるようなもんなわけです。

まさに、吊り橋効果最強卍

「恋の吊り橋効果」は逆効果?危険な理由。

そもそも吊り橋効果とは、1947年にカナダの心理学者ダットンとアロンが行った「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証されたものです。

実験では18歳から35歳の独身男性を対象に、高さ70メートルの揺れる吊り橋と揺れない橋のそれぞれ2パターンの状況で行いました。

端の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求めて話しかけ、

結果などに関心があるなら後日、電話をください

男性に電話番号を教えてもらいました。

その結果、吊り橋のほうの男性は半数が電話をかけてきたのに対し、揺れない橋のほうでは、電話をかけてきた男性が2割未満とどまった。

そこから、吊り橋のドキドキがその女性へのドキドキへと誤認され、結果として電話がかかってきやすくなったと推論されたというのが吊り橋効果の実験です。

ただし、実はそのあとにアメリカのメリーランド大学のグレゴリー・ホワイトという人が

それって、橋にいた女性が美人だったからなんじゃね?美人じゃなかったらまた結果は変わるんじゃね?

ということで、メイクで魅力を低下させた女性で同様の実験を行ったところ、案の定、非美人では効果がないどころか逆効果であることがわかったんです。

逆効果とはどういうことかというと、

  • 美人が相手の時にドキドキしている場合、ドキドキしていない状態のときよりも女性を高く評価した
  • 非美人が相手の時にドキドキしている場合、ドキドキしていない状態のときよりも低く評価した

どういうことか端的に言うと

目の前に美人がいるときは自分のドキドキを「恋のドキドキだ」と勘違いするが、ブサイクが目の前にいるときのドキドキは「怒りのドキドキだ」など、マイナスの意味や悪い方に誤帰属が起こってしまうというわけです。

また、似たようなものでシャクターとシンガーという心理学者が行った実験があります。

実験では被験者にアドレナリン注射を打ち、ドキドキの状態を作り出しました。

その後、被験者に「怒っている男性」の写真を見せたところ、被験者は自分の状態(ドキドキ)を「怒り」だと解釈しました。

一方、同じ条件下で今度は「楽しそうにしている男性」の写真を見せたところ、被験者は自分の状態(ドキドキ)を「愉快な気持ち」だと解釈したんです。

始めのほうで言った通り、吊り橋効果というのはその本質は脳の誤帰属。

つまり、本来の原因とは別のものに帰属するあるいは、別の意味として帰属するということ。

だから、吊り橋のドキドキが異性に誤帰属することもあれば、恋のドキドキとして帰属する場合と怒りのドキドキとして帰属する場合もある。

ここらへんに関してメンタリストのDaiGoさんという方も、

いいレストランに連れて行ったからとして、いい感じになるとは限らない。

むしろ、そういういいところに行かないほうがマシな場合もある。

的な話をしていました。

これも要は、自分がもし好意を持たれていなかった場合、「こんな素敵なレストランに来てるのにドキドキしない」ということは、

この男はよっぽどつまらない男なんだな

と、こちらにとって都合の悪い帰属が起こってしまうリスクがあるからです。

恋愛での正しい「恋の吊り橋効果」の使い方

ではでは

イケメンじゃない僕らは諦めたほうがいいのでしょうか

ある程度でも好意を持たれているのか自信がないので、諦めるしかないのですか

はい、諦めてください!で終わらないのがこのブログです。

ここまで見てきた通り、

  • プラスの誤帰属を作り出せれば
  • プラスの吊り橋効果を発揮させることができれば

めちゃくちゃ強力な武器となります。 

では、それを上手く使いこなすためにはどうすればいいのか?ここから見ていきます。

正しい「恋の吊り橋効果」の使い方①:使うタイミング

別の恋愛心理に使える概念で、「ザイアンスの法則」というものがあります。

まず、ザイアンスの法則とは

  1. 人は見知らぬ人には攻撃的、批判的で冷淡に対応する
  2. 人は会えば会うほど好意を持つ(接触回数が多いほど好意を持つ)
  3. 人は相手の人間的な一面を知るとより強い好意を持つ

という3つの要素があって、人は好意を持っていったり親密度が高まっていくというもの。

これで言うところの

1.人は見知らぬ人には攻撃的、批判的で冷淡に対応する

に当たるタイミングでは「恋の吊り橋効果」は使うべきではないというわけです。

逆に吊り橋効果の本質は、イケメン・美女やタイプの容姿、ある程度好意を持っているなどの条件をクリアしていればプラスの効果を発揮する。

なので、

まずは好意を獲得したり親密度を高めていったりする

そのあとで吊り橋効果を使えばいいというわけです。

つまり、土台ができていない状態で吊り橋効果を使ってむしろ逆効果を発揮しないように、まずはゼロからプラスや親密度・好意の獲得ある程度の脈ありの状態を作ってから、吊り橋効果を発動させる。

ザイアンスの法則でいえば2や3の段階から使うこの”順番”が肝となるというわけです。

単純接触効果(ザイアンスの法則)については以下の記事で詳しく解説しています。

単純接触効果で好意が芽生える?恋愛に使える4つのテクニックを解説

正しい「恋の吊り橋効果」の使い方②:プラスの誤帰属に誘導する

誤帰属

  • “ドキドキ”⇒”怒り”のようにマイナスのほうに起こるのか
  • “ドキドキ”⇒”恋”のようにプラスのほうに起こるのか

実は、誘導をかけることが出来てしまいます。

例えば、吊り橋でもアトラクションでも映画を見た後でも前でも何でもいいですが、

ドキドキを自分にかつプラスの感情として帰属させたい場合、どうすればいいかというとプライミング効果を使います。

プライミング効果とは、事前に見聞きしたことがその後の判断や行動に影響を与えること

では、このプライミングを使った誤帰属の誘導はどうすればいいかというと、

ポジティブな感情として帰属させたいのであれば…

楽しい・嬉しい・幸せ・好き恋・付き合う、などのようにプラスの感情に繋がるワードを会話の中に散りばめて相手の無意識に触れさせる。

自分に対して、ドキドキや楽しい・幸せなどその時の感情を帰属させたいのであれば…

俺・2人・一緒・カップル・相性・彼氏・彼女・俺ら、みたいな「俺」や「2人」のことに繋がるワードを散りばめて無意識に触れさせる。

これによってプライミング効果で無意識に触れた単語に影響を受けて、ドキドキがポジティブな意味に帰属したり“俺”に帰属したりしやすくなるというわけです。

まさに先ほどのアドレナリン注射を打った被験者のドキドキが見せられた写真によって、解釈が変わったのもこれと似た現象が起こっていたわけです。

正しい「恋の吊り橋効果」の使い方③:プラスに帰属する行動を

例えばお化け屋敷や肝試し、あるいは治安が悪い通り、雰囲気の怖い知らない土地でもいいですが、そういったときに

  • 手を握ってリードしてくれたり
  • 頼りがいがあったり

男らしさを感じられると、そこで感じていたドキドキが恋のドキドキに帰属しやすくなる。

対して、

  • 女の子よりもビビっていたり
  • 全然頼りにならなかったり

むしろ一緒にいることで不安が膨らむみたいな場合は、ドキドキがイライラに帰属しやすくなる。

このように、どう振舞うかでどう帰属するかに影響するから、そこでちゃんとプラスのドキドキになるように振舞えるようにしよう、と。

モテる人とか女慣れしてる人は、やっぱそういう場面でしっかり頼りがいがあったり、リードできたり安心させられるからこそ、モテる・しっかり落とせるみたいなとこがあります。 

特に、不安や恐怖・緊張などのドキドキに陥る状況はチャンスでもあるので。

正しく使えば「恋の吊り橋効果」は超効果的

吊り橋効果は

  • 相手が自分に魅力を感じていなかったり
  • 親密度や好意が得られてなかったり

ポジティブな帰属に繋がる振る舞いができないのであれば、むしろ逆効果になってしまうリスクもあるので使わないほうがいい

ただし、その逆であればめちゃくちゃ強力な武器になるので使いこなし得。

そして、正しく使うためには

  • 使うタイミング
  • プラスの誤帰属に誘導する
  • プラスに帰属する行動

ここをしっかり押さえたうえで使っていってください。

こんな感じで結構、有名な理論とかテクニックとかでも、重要な部分が抜けていたり間違った解釈で語られているものとかってめちゃくちゃ溢れています。

正しい知識とか使い方を知っているだけでも、人より一個多く武器を持てて有利に戦うことができるようになります。

なので、これからもみなさんの武器になるような情報を発信し続けますので今後もよろしくです。

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