カムロ(@kamurodayo)です。
今回は、チャラい奴、クズい奴が結構多用するズルい心理テクニックを紹介しちゃいます。
これを使えば、本来であれば無理なはずだったとしても
- デートに行けちゃう
- セックスできちゃう
というほどのテクニック。
とはいえ、効果が強烈ゆえに諸刃の剣であるため注意点やコツなども含め、先に述べた本来無理なモノもアリにしてしまう方法やめちゃくちゃ刺さる応用の仕方なども紹介しちゃいます。
恋愛心理テクニック「ローボール・テクニック」
まず、今回のテクニックの土台となるのがローボールテクニックです。
ローボールテクニックとは、まずは好条件だけを提示してその好条件に承諾を得てから悪条件を付け加えたり好条件を取り除いたりする交渉術です。
わかりやすいところで言うと
- 1回3,000円、5回でコース完了!につられて脱毛クリニックに行ったら、5回じゃ全然キレイにならないからと15回コースを勧められたとか
- 妻子がいることを隠して男女の関係になった後に、「実は妻子がある」と伝えるとか
がまさにこれ。
聞いてわかるようにある種、相手を騙すようなテクニックであり、使い方をミスると一気に信用を失うような諸刃の剣です。
が、その分うまく使えるとめちゃくちゃ効果的。

なので、今回は使うべき時と使うべきではない時や上手く使う方法、むしろこれを使うことによって相手の食いつきを一気に上げる方法なども掘り下げていきます。
ローボール・テクニックの使い方と実験
まず、ローボールテクニックについては『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニ博士が
行った実験があります。
実験では、被験者の学生を2つのグループに分け、
一方には、はじめから「朝の7時から開始する実験に協力してくれるかどうか」を尋ね
もう一方には、まず「実験に協力してくれるかどうか」を尋ね、承諾された後に、「実験は朝の7時から開始する」ということを伝え、もう一度参加の意思を尋ねました。
後者がローボールテクニックを使っているモノ。
その結果、前者のローボールテクニックを用いないグループでは参加への承諾率が31%だったのに対し、後者のローボールテクニックを用いたグループでの参加への承諾率は56%だったのです。
つまり、ローボールを投げておくことによって、承諾率が倍近くまで上がったというわけです。
なぜ、内容は同じなのに承諾率が変わるのか?
ではなぜ、お願いしてることは同じなのに伝える順番を変えるだけで、ここまで承諾率が変わるのかというと一貫性の原理とコミットメントが働くからです。
まず一貫性の原理については、人間は自分の行動や発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたい心理が働くというもの。
で、コミットメントについては確約する、積極的に関わる、責任をもって取り組むといった意味で使われるものです。
身近な例で言うと、「明日ひま?」と聞かれて「ひまだよ」と答えると、「じゃあ買い物付き合って」と言われた時に断りづらくなる現象。
最初から「明日買い物付き合って」と言われれば断りやすいけど、「明日ひま?」に対して「ひまだよ」と言ってしまっている手前断りづらくなるというもの。
「明日ひま」にコミットしてしまい、一貫性の原理が働いて「明日買い物付き合って」にイエスと言ってしまうわけです。
つまり、実験のローボールテクニックに関して言えば最初に「実験に協力してくれるかどうか」を尋ねられ、承諾して時点でその”承諾”に一貫性の原理とコミットメントが発動する。
すると、その後に「実験は朝の7時から開始する」という悪条件を出されたとしても、一度承諾している手前、断るということがしづらくなるというわけです。
ローボール・テクニックが恋愛で使われている例
では、これが恋愛ではどう使われているのか?
というと、例えば
- 3人ないし複数人で遊ぼうと誘われて「それならOK」と承諾したら、「他の奴が来れなくなった」と2人きりで遊ぶことになったとか
- マッチングアプリで写真見た感じ可愛い子とのアポにワクワクしながらいったら、待ち合わせ場所にクジラみたいな女が立ってたとか
- 「生でいいよ♡」と言われ喜んでしたら性病だったとか
こうして見るとやられたほうからしたら、たまったもんじゃないですね。
このようにローボールテクニックは結構、本来であれば無理なことでも強引にコトを進める系のテクニックであり、相手からしたら騙された感があったりあまり気持ちが良いモノではない。
なので、その場ではこちらの狙いを押し通すことができても、その後には繋がりづらかったりしマイナスな面のほうが大きくなってしまったりします。
が、状況や使い方によってはローボールが効果的な場合もあります。
それをここから紹介していきます。
恋愛心理テクニック「ローボール・テクニック」の使い方①:最初の印象づくり
これは先ほど挙げた妻子がいることを隠して男女の関係になった後に「実は妻子がある」と伝えるみたいなことのソフトバージョン。
例えば、童貞であることをわざわざ伝えずに普通にデートしていって、そういうことになった時に「実は童貞で」と伝えるなど。
童貞でも全然OKやむしろそっちのほうがという子もいますが、
要はマイナスになるようなことを最初には見せない、あるいはプラスになるものをメインで見せる。
そうすることによって入口を通りやすくするイメージです。
例えば、最初に童貞を打ち明けた場合だと

童貞なのか…
という先入観がついて、その後ゴールまで行けないパターンがあるとして
ゴール直前で童貞を伝える場合は、それまでの印象で普通に優しくていい人で、一緒にいて楽しくて
というのが先にあるので、童貞だと打ち明けられてもまぁそれ以外のとこも良いしOKとなるイメージ。
伝わる順番で人の印象は大きく変わる
これについてはアッシュの印象形成の実験があります。
実験では、参加者にある人物の特徴を 2パターンに分け、
- 1つ目は、彼は『知的な、勤勉な、強力な、批判的な、頑固な、嫉妬深い』人である
- 2つ目は、彼は『嫉妬深く、頑固で、批判的な、強力な、勤勉な、知的な』人である
というように、内容は全く同じで伝える特徴の順番だけ逆にして実験参加者に提示しその”ある人”の印象を尋ねました。
すると参加者は、前者の『知的な~』から始まる”ある人物”に対しては「多少の欠点はあるが、能力のある人」という評価をしたのに対し、後者の『嫉妬深く~』から始まる”ある人物”に対しては「他の欠点のために、能力が発揮できない人」という評価をしました。
これは、最初に提示された特徴にイメージが引っ張られて、その後の特徴の解釈が変わってしまうということ。
つまり、印象形成の段階で自分をアピールする際は、長所をアピールすることによって短所があらわになった場合でもそれを過小評価されるようになるというわけです。
反対に、最初に謙遜して自分のダメなところばかりアピールすると、そのイメージに引っ張られてその後の長所の発見に際しても、それが過小評価されてしまうということになってしまう。
それによって、後から見せるマイナス面も過小に評価され、アリになるというわけです。
第一印象は力を入れておく
これを簡単に使えるところだと、例えば、
初めて会うとか初デートとかそれ以外の入学当初みたいなときでも、まず一番最初は髪とか顔面の毛周りとかがっつりキレイに整えて、服も1軍のオシャレでしっかりON状態で行きます。
で、ここで『お洒落』とか『イケメン』とか印象がついてしまえば、2回目以降は、すげぇ適当な服を着てても最初の「この人はお洒落」の印象に引っ張られてこれもお洒落!と思われやすくなります。
髪とかセットするの面倒で結構OFF状態で行っても、「OFFな感じもセクシー!」となり、最初の印象に引っ張られてその後の振り幅もプラスに働いてきます。
クズ男とかも同様で、最初はマメで優しくて素敵な男性だったが、時間が経つにつれ態度が横暴になったり酒癖が悪かったりなどとにかくクズ男の本性が出てくる。
でも、最初の印象はマメで優しい素敵な男性なので、クズな面をバンバン出されても

でも、この人は本当はマメで優しくて素敵な男性
という印象が残り続けて期待したり離れられないというのもまさにこれです。
恋愛心理テクニック「ローボール・テクニック」の使い方②:言い訳づくり
“言い訳づくり”モテる男の特徴の1つですね。
これは、否応なしにOKさせてしまうローボールテクニックを逆手に取って、相手の言い訳にしてあげるというもの。
例えば、カップ麺買っちゃったからお湯入れて食べるだけホテル行こ、と。
ローボールテクニックは相手からしたら騙された感があるように、

カップ麺食べるだけって言われてついてったら迫られてぇ…
という言い訳になります。
また、押しに弱い子や今回限りの場合なども、ローボールの効果がバチバチ効きやすくなります。
なぜなら、今後の信用などを失うリスクがある分、ゴリゴリの強引突破をできるのがローボールテクニックだからです。
恋愛心理テクニック「ローボール・テクニック」の応用
それでは最後に、めちゃくちゃ刺さる応用も紹介しちゃいます。

結構、個人的によくやっていたものです。
これ、ローボールというか、フットインザドア的な要素も強くなりますが、小さな要求を飲ませてから実際にそれだけで終わらせようとするというものです。
例えば、
- シンプルに休みたいからとホテル行って、実際にシンプルに休むだけで終わらせようとするとか
- 「飯だけ付き合って」と誘ってその後お互い予定もないし、一緒に何かしてもいい感じだけどいじわるする感じで「飯食ったし解散しよっか笑」とか
- 「お茶だけでも!」という入口突破するための誘い文句かと思いきや、本当にお茶だけで終わらせようとするとか
で、この時に何をしているかというと、ホテルの例で言えば、そもそもその時点で相手はある程度「してもOK」となっている。
もしくは、途中までをして相手の気分を盛り上げる。
そこで「シンプルに休みたいだけだったし」と、おあずけする。
それによって、相手が

えっ…。シたい…。
となり、「いいよ」と、こちらが主導権を握る形になる、と。
飯の例で言えば

え、もう解散…?
状態にして、「なんかする?」と投げる。
これも、気づいたらこちらが主導権を握っている状態に、と。
要は、建前的な小さな要求を相手に承諾させておいて、相手もそれは建前だと察している状態でそれ以上のことも受け入れ態勢であるが、建前ではなく実際にこちらから終わらせようとすることによって主導権の逆転が起こるというわけです。
これをやると、相手からお願いしたような形になったりこちらの余裕を感じられたりするので結構、食いつきも上がります。
恋愛心理テクニック「ローボール・テクニック」を上手く活用しよう
というわけで諸刃の剣ではありますが、強引突破をできる強力な方法となるので、上手いこと使ってみてください。
逆に、恋愛でもセールスでも、グレーなローボールテクニックを仕掛けてくる人もいるので、悪条件を後出しされたらこれを思い出して身を守ってください。
それを踏まえたうえで、特に「最初の印象づくり」や「言い訳づくり」に関しては、そのリスクも少なく使えるものなので、活用していってもらえればと思います。
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