カムロ(@kamurodayo)です。
これらで使われている心理テクニックがあります。
そして日常の中でもセールスが上手い人やモテる人、他人を動かすことが得意な人は、意識的にも無意識的にもこの技術を巧みに使っている。
これを使うことによって、
- こちらに都合のいい価値観を相手に刷り込んだり
- 相手の無意識に好意を刷り込んだり
- こちらが望む選択肢へ誘導したり
することができる。

今回は、そんな心理テクニックの恋愛への応用を紹介していきます。
恋愛心理テクニック「ダブルバインド」とは?
ちなみに今回紹介するダブルバインドは、“催眠療法の父”とも呼ばれるミルトン・エリクソンのダブルバインドです。
メンタリストのDaiGoさんもエリクソンの本は崩れるほど読んだ的なことを言っていました。
一般的に言われているダブルバインドとは、例えばホテルに誘いたい場合、「ホテルに行こう」ではなく

ホテルAとホテルBどっちがいい?
というように”ホテルに行く”ことは前提にして、「ホテルAかホテルBか」という選択肢を投げ、どちらを答えてもホテルに行くという本来の目的を達成できてしまうというものがほとんどです。
が、ダブルバインドの説明をこれで終わらせるのは浅い!浅い!です。
もちろん、このようなダブルバインドも効果を発揮しますが、もっと強烈な効果を持たせ、色んな応用を利かせることができます。
なぜ「ダブルバインド」は恋愛で強烈な効果があるのか?
まず、ダブルバインドが強烈な効果を持っており、催眠や洗脳などでも使われるのは相手の無意識に前提を刷り込むことができてしまうからです。
どういうことかというと、上記のように行動の選択を促す際にもダブルバインドは使えますが、行動の選択を促さなくてもダブルバインドでさり気なく催眠をかけることができます。
例えば

その人と初めてセックスするときはホテル派?家派?
という質問を投げかけます。
すると相手の脳は、意識的にも無意識的にも過去の「その人との初めてのセックス」についての記憶を想起します。
そして人はイメージとして想起したことは、理屈で考えたことよりも潜在意識に大きく影響するため、「セックスをする」ということを受け入れやすい状態になります。
デートに誘う際であれば、

居酒屋とバーどっちが好き?
聞き、すると相手の脳は「行くか、行かないか」ではなく「どちらが好きか」を考えます。
そしてなんとなく居酒屋に行ったシーンや、バーに行ったシーンをイメージする。
このように相手が「なんとなく」イメージしたことは潜在意識に強烈に働きかけるので、前提となる「食事に行く」ことを許容しやすくなる。
この流れで

じゃあ最近良い店見つけたからいこーぜ。平日と土日ならどっちが都合いいとかある?
と誘えば、OKをもらえる確率が高まるというものです。
ちなみに、この誘い方は「平日or土日」でダブルバインドを仕掛け、「最近良い店見つけたから」という理由付けでOKをもらえる確率を高めています。
実際にエリクソンも

ゆっくりと催眠に入りますか?それともあなたのペースで入りますか?
というように、想定させたい”催眠に入る” ということを前提として、二者択一の質問をするという方法をよく使っていました。
「ダブルバインド」を恋愛で効果的に使うためには?
先ほどダブルバインドは、二者択一の選択肢にして「NO」と言わせないことではなく、前提を無意識に刷り込むことが肝だと言いました。
なぜかというと信頼関係が浅かったり、刷り込みができていない段階でダブルバインドを使っても効果が薄いからです。
どういうことかというと、例えば全く仕上がっていない状態で

ホテルAに行く?ホテルBに行く?
とダブルバインドをかけたところで

ホテルなんて行かねーよ!
となってしまう可能性がまだまだ残っています。
ある程度、信頼関係や刷り込みができていれば、このようなダブルバインドでも効いてきますが、そうでない場合は嫌な強引さを感じられ逆にガードが固くなってしまうリスクがあります。
そのため、クロージングの時にだけダブルバインドを使うのは微妙。
それよりも、そこに”至るまでの過程”で何気なく相手の無意識に刷り込んでいくことのほうが、ダブルバインドの本来の効果を発揮できるということです。
人は前提や選択肢を与えられると、与えられた選択肢の中から判断を下しやすい傾向があります。
それは脳はほとんど「なんとなく」で物事を考える性質があるから。

Aですか?Bですか?
と尋ねられると、Cという選択肢が本来あるにもかかわらず、AかBかで考えてしまうわけです。
恋愛で使う「ダブルバインド」の具体例
では、これをもっと気づかれないように無意識に刷り込むようなダブルバインドにするとどうなるかというと…
例えば

なんだかんだで、まだ2人きりでちゃんと喋ったことないよね
と投げます。これによって、相手は「確かに」とうなずきます。
そして「これから2人きりでちゃんと喋ること」が前提として刷り込まれます。
その流れで先ほどのようにお誘いをすると、誘いに乗ってくれる確率が一気に上がるというわけです。
つまり、ダブルバインドは一般的に言われる浅い情報などでは、「AorB」の二者択一にしてノーと言わせないようにしましょー的なものです。
しかし実際は「AorB」などの表面上の問いかけで、その裏にある前提を当たり前のことのように想定させ刷り込むという部分が肝になるというわけです。
アパレルショップで

コレ新作なんですよ。赤と黒だとどちらがいいですか?
というのは、ダブルバインド的には赤か黒かを選ばせることよりも、どちらがいいか答えるために自分が着ている姿や買ったときのことをイメージさせ、無意識に刷り込むことが肝。

オーブンで焼いてから食べるととても美味しいですよ
というのは、「オーブンで焼くor焼かない」を投げることで、前提の「食べる」を自然と刷り込ませ、実際に食べることを想像させることが肝。
つまり、させたい行為を前提として隠すために二者択一などを投げて、自然に無意識に前提の行為を相手の脳に刷り込むというわけです。
そして、脳はイメージと現実をはっきりと区別することができず、イメージすることによって実際に体験した時と同様の脳の反応や身体反応が出ることが分かっています。
催眠の初歩でも、相手にレモンを想像させるというものがあります。
言葉で相手にレモンを想像させるだけで、実際に口の中で唾液が分泌されるという現象が起こります。
これを相手に悟られずに起こすのが、ダブルバインドであるというわけです。
では、これを具体的に使うとしたら、例えば先ほどのように「仲良しするときはホテル派?家派?」
で仲良しを想起させたり、「なんだかんだで、まだ2人きりでちゃんと喋ったことないよね」でこれから2人きりでちゃんと喋ることを前提にしたりできます。
“2人は気が合う”ということを刷り込みたいのであれば、
「なんでこんな気が合うんだろう!もしかしてA型?」
と”気が合うこと”を前提にしてしまう。
あとは「A型だよ」と返ってくれば「やっぱり!」と“気が合う”という認知が強まるし、仮にA型以外でも
「やっぱり。俺、~型の人となぜかめちゃくちゃ気が合うんだよね!」
と”気が合う”が事実であるかのように刷り込めます。
あるいは
「今から電話していい?さすがに今は無理か?」
で、あわよくば今行けるし、今は無理でも後で後日「電話する」ことが前提として通る。
「生理的に無理なら断ってもいいよ」
で、「生理的に無理じゃなければ断らない」になる。
「個室がいいとかこだわりあるならAの店に行こ」
で、個室にこだわる場合はAの店に行くし、こだわらないならA以外の店というように、どこかの店に行くのは前提となる。
などなど、まぁ応用が利きます。

ここまででもまぁ応用が利きその効果も強いわけですが、これをさらに応用させて効果を増大させてしまう方法がまだまだあります。
恋愛テクニック:「ダブルバインド」×「ドア・イン・ザ・フェイス」
まずドアインザフェイスとは、本命の要求を通すためにあえて最初に大きな要求を提示し、それを相手に断らせた後、それよりも小さな本命の要求を出すと承諾を得られやすくなるというテクニック。
要は相手が断ったことによって、こちらが譲歩した形になる。
すると譲歩の返報性が働いて、今度は相手が譲歩してくれやすくなる。
つまり、こちらの要求をのんでくれやすくなるというわけです。
このドアインザフェイスを使うことによって、承諾率が3倍になることを証明した実験があります。
実験は『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニ博士が行ったもので、
実験者は「青少年カウンセリング・プログラム」の担当者を装い、被験者の学生に対して

非行少年たちを動物園に連れていく付き添い役をやってくれないか?
と依頼しました。ちなみに、無報酬で。
その結果、学生の83%はこの依頼を断りました。
これがドアインザフェイスを使わなかった場合の数字です。
次に実験者は学生たちに対して同じ依頼をする前に今度は

少なくとも2年間にわたり、週に2時間非行少年たちのカウンセラーを務めてくれないか?
という依頼をしました。当然、全員がこの依頼を拒否しました。
で、拒否された後に、今度は先ほどと同じ

非行少年たちを動物園に連れていく付き添い役をやってくれないか?
という依頼を投げました。
すると結果、承諾率が51%にアップしたんです。
つまり、ドアインザフェイスを使わなかった場合は承諾率が17%、ドアインザフェイスを使った場合は、承諾率が51%と三倍まで跳ね上がったというわけです。
では、なぜドアインザフェイスがこれほど強力かというと、譲歩の返報性だけではなく『知覚のコントラスト』も同時に働いているからです。
どういうことかというと、例えば「1万円安くしてほしい」と言われ断った後に「じゃあ、1000円!」と言われると「まぁ1000円くらいならいっか」となります。
なぜなら最初の「1万円」が基準値となるため、次の「1000円」が小さく感じるから。
交渉なんかでめちゃくちゃ使えます。

実際に僕がキャッチのバイトをしていた時も、この手法を使って他の人よりも圧倒的に高単価で売り上げを作りまくっていました。
しかもお客さんは交渉に勝ったと感じるため、満足度も高まります。
まさに、交渉の基本である“試合に負けて勝負に勝つ”を体現できるものでもあります。
このようにドアインザフェイスは「譲歩の返報性」や「知覚のコントラスト」が働き、しかも相手も「勝った」と気持ちよくなるようなかなり有能なテクニックであるわけです。
で、ここにさらにダブルバインドを掛け算してしまうのが今回の話です。
では先に実際にどう使うかというと、例えばまず話の中でさり気なく旅行の話とか「どこ行ってみたい?」みたいな話を、先ほどのダブルバインドの基本で説明したように前提を刷り込んでおいてからの、

今度、泊まりで県外いこーよ
と誘う。

いや、さすがに泊りは厳しいやろ
と返ってきたら

じゃあ、日帰りで県外いこーぜ
と誘う。
最高上手くいけば泊りデートに行けるし、それを断られたとしても一度相手の脳には県外デートが刷り込まれているので日帰りならOKをくれる可能性も高まっている。
仮に日帰りでも県外は厳しい場合でも、普通の近場でのデートくらいなら簡単に付き合ってくれる。
ちなみに、厳密にはこの誘い方はトリプルバインドになっています。
本来の目的が「デートをすること」だとして、その上に「日帰り県外」というバインドがかかり、さらにその上に「お泊り県外」というバインドがかかっている。
このようにバインドが多重になればなるほど、前提が当たり前のように刷り込まれ抜け出しにくくなります。
「ダブルバインド」は他の恋愛テクニックと掛け合わせると最強
ドアインザフェイス×ダブルバインドのような、
- 他の心理テクニックとの掛け算で強烈な効果を発揮させる方法
- より深い部分の洗脳や催眠などでも使われる相手の価値観をすり替える
- 心理をコントロールする的な話
がありますが、かなり込み入った内容になるのでこちらの教材で紹介しています。
ちなみに、この教材は以前noteで有料(3,980円)で販売していたものとなります。
が、現在メルマガ登録の特典として無料プレゼント中なので、この機会に手に入れてもらえればと思います。
一応ここまでの内容でもめちゃくちゃ強烈な効果があり応用も利かせられるので、さらに深い部分を知りたい方は特典教材で語っているので、そちらもインプットしてみてください。
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